FX(為替)のスワップポイントとは

金利を受け取ったり支払ったりするスワップ金利

FX(為替)で投資を行う際に重要になる要素にスワップポイントがあります。これはポジションを保有した日に決済を行うデイトレードの場合には全く影響しませんが、長期保有のように日を跨ぐときには無視できない要因です。FXは2つの通貨を利用する投資になりますが、それぞれの国で金利が異なっています。この差を表しているものがスワップポイントになり、利息になります。

「買い」のポジションで保有していれば利息が積み重なっていき、大きな利益にすることができるので、長期保有はこれを目標とする方法です。注意しなければならないのが、必ずプラスになるものではなくマイナススワップポイントになる場合もあることです。「売り」のポジションになっている場合が該当し、この状態では利息を受け取るものではなく支払うものになるため、継続していると損失が大きくなります。デイトレードでも決済を迷って持ち越したときに、マイナススワップポイントが付いてしまうことがあるので注意します。

政策金利は各国で決められているものなので、どのFX会社で取引を行っても同じように見えますが、実際には各社の営業努力によって設定を決めているので大きな開きがあることも知っておきましょう。設定が最大になっている会社と最低になっているものを比較したときに2倍程度の違いがある通貨もあるので、どこで取引するかで損益に大幅な違いが出ます。そのため、保有を検討している通貨ではどの会社にするのが最も効率が良くなるのか比較検討してから決める必要があります。また、「買い」と「売り」の両方を同じFX会社で保有した場合には、その2つを合計したときにマイナスになる、または0となるので利益を出すことはできません。

しかし、他社と比較したときには差が出るため、これを利用したサヤ取りと呼ばれる手法もあります。2つの異なるポジションを持った場合には、為替相場が変動しても相殺されるため、スワップポイントだけが残る形になります。そのため、合計したときにプラスになる組み合わせを探すことで、利益率は低くなりますが安全性の高い取引が可能です。この手法を行うときには、ロスカットの発生には十分に注意して証拠金維持率が水準を下回らないように必要に応じて入金します。全体ではプラスになっていても、それぞれは別の会社で保有しているため、一方が相場の変動で利益が出ていればもう一方は損失となり、これが大きくなるとロスカットされて失敗します。お金に余裕がなければ、利益が出ている側から移し替えるなどして調整すると良いでしょう。

FXの宣伝を見ていると、特定の通貨で長期保有するとスワップポイントが高くなるので有利である、と紹介されているものをしばしば見かけることがありますが、これも鵜呑みにしないで本当に安全なものであるのか判断が必要です。長期保有しているだけで簡単に利益が出せるわけではなく、為替相場の変動の影響を受けるため、暴落すれば大きな損失が発生します。

それが積み重ねた利息よりも大きくなれば全体でも損することになるため、通貨の安定性も考慮しないと失敗する危険性があります。実際に、このような宣伝を信じて通貨を保有し続けて損失が膨らみ、損切りをせずに資金の追加投入でロスカットを避けたものの、暴落に対処できなくなってFXによる投資から撤退した人も少なくありません。

失敗を避けるには、なぜその国が政策金利を高くしているのか、という点を知っておくと良いです。金利を高くすればその通貨を保有する人が増える、つまり多くの外貨の獲得が可能になりますが、利息の支払いも増えます。それだけお金を必要としている、経済的に不安定な情勢になっている新興国の場合が多く、相場が下落する危険性を持っています。そのため、単純にスワップポイントが高いという理由だけで選んでしまうと、それ以上の下落が起きる可能性が十分にあるため、安定しているのか、下げ止まっていると判断できる状態なのか調べましょう。下げ止まりについても、明確な材料がないのにずっと下がっているから、という理由で判断して失敗する事例が多いです。

スワップポイントが付与されるタイミングは日を跨いだときですが、日本の会社を使っている場合でも基準になるのは日本時間ではありません。各社で異なっているので確認が必要ですが、日本時間で6時、サマータイムでは7時前後になっているところが多いです。ただし、24時間取引が可能であるFXでも土日は市場が閉まっているため、このタイミングではなく木曜の朝にまとめて3日分付与されます。これを利用して水曜にポジションを保有して木曜に決済すれば簡単に利益を出せるように見えますが、実際には難しいです。

まず、短時間のメンテナンスにしているFX会社が多いので取引ができない場合が多いです。さらに、通常よりもスプレッドの開きが大きくなっていることも多く、決済した際に全体では損失になる危険性があります。このような仕組みになっていることだけ理解しておき、無理にこの手法で3日分を得ようとしない方が安全です。

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